京劇研究会

 

1982年 「京劇を勉強してみよう」

名優梅蘭芳が1956年に中国訪日京劇代表団団長として来日した際、劇団俳優座の創設者メンバーで同劇団演出家の千田是也氏の招きにより六本木俳優座劇場でも京劇公演が行われた。その時に8ミリビデオを回していた同劇団演出部の木村鈴吉氏の「京劇を勉強してみよう」の提案で活動開始。

両氏は、共にドイツの作家・演出家ベルトルト・ブレヒト研究を行っており、その延長線の一つとして京劇の研究を実践的に試みようというものであった。

 

初演 「秋江」

数少ない京劇の資料のうち、訪日京劇団の公演ビデオと中国語台本を元に翻訳台本作成からスタート。“模倣も芸術的作業である”というブレヒトの言葉の如く、まず模倣から、体を使って体現することからの出発。

根気のいる原始的な作業であったが、木村氏の根気と忍耐、塩沢ら数人の初期メンバーが真摯に積み重ねて、日本語による初の京劇「秋江」を上演。

 

1987年 京劇研究会

何度か試演するも、未だ資料、情報も知識も少なく、来日中の中国京劇院(現中国国家京劇院)の劉習中・袁国林両師に請い、千田是也氏のスタジオで指導を得る。

また、東京及び横浜の票房(京劇愛好家の集まり)の方々と知りあい、特に音楽の面で助力を頂く。本年の公演より、正式名称「京劇研究会」となる。(以前までは、劇団東俳として活動していた。)在日中国人の方々にも理解を得、翌年には日中青年俳優による日本語と中国語共演。

 

逆輸入-待望の中国公演

「第一回日本京劇愛好者訪中演出」 1992年 上海・南京公演

   中国語による「盗仙草」・「覇王別姫」・「女起解」

   日本語と中国語による「拾玉鐲」・「秋江」

   日本語による新作京劇「ホラティ人とクリアティ人」

「第二回日本人訪中演出」 1994年 北京・西安公演

   中国語による「盗仙草」・「覇王別姫」・「女起解」・「扈家荘」・「売水」」

   日本語と中国語による「秋江」

   日本語による新作京劇「イエスマン・ノーマン」

「第三回日本京劇研究会訪中演出」 1998年 北京公演

   中国語による「車輪戦」・「天女散花」・「拾玉鐲」・「虹霓関」」

   日本語と中国語による「覇王別姫」

 

2002年 二度目の“初“

「京劇を勉強してみよう」から始まった初の日本語での京劇公演から20年。

この間、役者・OL・武術から入った大学生・翻訳家・中国音楽愛好者・中国伝統演劇研究の大学院生・TVの孫悟空を観て魅了された京劇俳優を目指す少年などの日本人たちに元中国京劇院・北京京劇院、戯曲学校卒業生等在日留学生や華僑の愛好家などバラエティ豊かなメンバーが舞台を務める。

或る者はもっと極めたいと留学し、或る者は極めすぎて大学教授になり、或る者は日中を行ったり来たりしているし、或る者は国際結婚して中国に在住し、或る者は指人形京劇を習得するため台湾へ弟子入りと、現在も各々に活動している。

もちろん、京劇俳優を目指していた少年も中国戯曲学院(中国で京劇を専門に教える唯一の専門大学)に留学。8年の鍛錬を終えて卒業後の2002年、中国京劇院(現・中国国家京劇院)に入団した。京劇史上初そして唯一の外国人京劇俳優-石山雄太である。

 

2011年9月21日~25日

日中国交が正常化されて40年、交流自体は二千年来からあるにもかかわらず、認識のズレといわれる問題点が依然として両国を遠く隔てている現状は、私たち京劇研究会がずっと抱えてきたジレンマでもある。

「演劇は、時代の流れ(歴史)や現在を表現する手段であり、スポーツと同じように国境を越える力がある。メディアから流れる一部の情報だけでなく 《中国文化》 を知り、《大きな中国》 を感じることにより、相互理解のきっかけになれば...。」 創設以来-約30年間、そう願いつつ港区麻布演劇市での定例公演に加え、幾度かの訪中公演もおこなってきたが、事実、その活動は全くもって緩行で地味なものであった。

当初予定していた日中交流公演でさえも大それた計画であると思っていたが、中国国家京劇院は、この日本の小さな集団の気持を汲み取って快諾のうえ、合同公演を提案。

 

今年、中国訪日京劇代表団来日から約半世紀ぶりに、

六本木俳優座劇場にて京劇が上演されます。

私たち京劇研究会だけでなく、ご来場の皆様にも、1956年7月16日 東京で行われた

中国訪日京劇代表団来日歓送宴での梅蘭芳氏の言葉を実感していただきたく

関係者一同、心よりご来場をお待ちいたしております。

 

”今日の中日両国国民の友情はうわべだけのものではなく

真摯で深く厚いものであり

両国国民の心は両国の地理的な位置と同じように

接近しているのである”

 

 

 

がんばれ 東北

最初に被災地に駆けつけていただいた韓国

最後まで救助に従事してくださった中国

多大な募金を集めていただいた台湾

今も軍を挙げて協力し続けくれている米国

書ききれない程の多くの国々から差し伸べられている

救助・医療などのあらゆるご支援に

心より感謝申し上げます

 

世界中の人々へ

ありがとう。

 

がんばろう 日本